人工知能問題のトイプロブレム(おもちゃの問題)とは?

トイプロブレムとは、第一次AIブーム時代に生まれた言葉です。
そして、第一次AIブームを終焉に導くこととなったキーワードでもあります。

この時代の人工知能には迷路やオセロといった、
ルールが決まりきっているおもちゃのような問題しか扱えず、
現実世界の複雑な問題は解けないということで、
この第一次AIブーム時代の人工知能が解ける問題はトイプロブレムだといわれたのです。

今回の記事ではもう少し詳しく説明していきたいと思います。

目次

推論と探索が中心の第一次AIブーム時代

第一次AIブーム時代は、推論と探索の研究が中心となっていました。
探索とは、最初に与えられた状態から、目的の状態に至るまでの状態の変化を、場合分けをしながら探し出すことです。
推論とは、与えられた既知の情報をもとに、未知の事柄を推測し、答えを導くことです。

具体的にオセロで考えてみましょう。
最初に与えられた状態が黒で、最終目的の状態が黒が多くなるようにすることですね。
オセロでは、相手を挟める場所にしか打つことができませんので、置く場所というのは限られています。

なので、人間はどこに置いたら自身にとって有利になるかをいろんなパターンを考えています。
ある場所に置いたら相手は何処においてくるだろうかを推測して、最も最適な手を探し出して選びます。
これが、探索と推論となります。

ただ、このように、ルールが決まっている問題にしか当時は解くことができなかったので、
第一次AIブームが終焉することとなりました。

そのため、第一次AIブームが終焉することになったのが、人工知能がトイプロブレムしか解けないということで、
トイプロブレムという言葉が、重要になってきます。

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